過去問はいつやるの?

|大学受験

中3は学校で懇談があり、そろそろ志望校を確定させる時期ですね。

以前にも書きましたが人の意見を鵜呑みにせず、きちんと自分で考えて決めてください。

 

今回は過去問の話。

よく「過去問はいつやればいいですか?」と聞かれます。

 

まず中学生ですが「まだやらなくてよい」です。

なぜならまだ未習の範囲があるため、そちらを先に終わらせることが優先だからです。

今の状態でやると、「数学の三平方の定理」「理科の天体分野」「社会の公民の後半」などを習っていないため、全ての問題が解けません。

それでも解けるところもあるから・・・と解きにかかる人は要注意。

過去問は問題集のように使うのではなく、本番を想定して時間を計って解くのが最も効果的な使い方です。

問題集のように一問一問時間をかけて解くのは、問題集で出来ます。

「解けそうな問題はどれか考える」「どの問題に何分使うのか考える」など、本番での得点を最大化するための実践的な練習をするために使うのです。

当塾では、中3は12月から冬期講習の終わりまで未習分野の先取りを行います。

そして、1月から土曜日に受験対策講座で過去問を解く練習をします。

塾生の皆さんは頑張って参加してね。

 

次に高校生ですが、これは人によります。

まず国公立大を目指す方はセンター試験の過去問を解きましょう。二次試験はまだ解かなくて良いです。

まずはセンター試験でしっかりと得点しなければなりません(細かく言えば受ける大学・学部の傾斜配点によりますが、この辺りは複雑なので省きます)。

私立大一般入試の方はそろそろ解きましょう。ただし、解くのに必要な学力をある程度身につけてからです。

現時点で過去問に「全く歯が立たない」ようでは、志望校を再考する必要があります。

最も、大学入試は大学・学部によって問題が大きく異なるので、勉強計画を立てるために早めに過去問を見ておく必要はあります。

 

中学生でも高校生でもそうですが、きちんとした学力がついていない生徒ほど過去問ばかり解きたがります。

おそらく過去問を解いて出そうなところだけやろうという考えなのでしょうが、このような考えは通用しません。

 

基礎が出来ていないと思う分野があるなら、基本に立ち返って一つ一つ丁寧に勉強しましょう。