「言葉の定義」を理解しよう
|勉強一般
かなり暑さが和らいできて、過ごしやすくなってきましたね。
公立の中学生は早くも来週が中間テストです。
いつもながら課題は早めに終わらせ、テストに向けて万全の準備をしましょう。
今回は「言葉の定義」について。
いや日本語ならわかるやろーとかそういった話ではない。(そういう人ほど分かっていないこと多数。。。)
授業で習う「言葉」が何を表しているかということです。
例えば今中1が理科で習っている「密度」。
「密度」とは何でしょうか?きちんと答えられますか?
あくまで私の体感ですが、きちんと答えられるのは中学ならクラスに1~2人くらいいればいい方ではないかと思います。
ちなみに「重さ」÷「体積」と答えた人は大目に見ても50点です。
では正解を。
「密度」とは「物質1㎤ あたりの質量」です。単位は[g/㎤]
※「重さ」と「質量」は全然違いますよー。この話もすると長くなるので今回は割愛します。
まぁ中学レベルなら問題を解く上で「重さ」÷「体積」と機械的に覚えていても問題は解けたりします。
例えば
問1)質量134g、体積20㎤ の物質の密度を答えよ。
えーっと「重さ」÷「体積」やから134÷20=6.7g/㎤ どやっ!
おみごと。正解です。
実際、このくらいであれば解ける生徒の方が多いでしょう。
では、これはどうでしょう
問2)質量134kg、体積20㎥ の密度を答えよ。
こうなると正答率は先程の4分の1以下になります。
なぜなら「密度」の定義(単位[g/㎤] )を覚えていないからです。
きちんと覚えていれば
134kg⇒134000g
20㎥⇒200000㎤
と単位を変えて、
134000÷200000=0.67g/㎤ となります。
「単位」の変換が出来ない人も非常に多いですね。特に体積。
これも「定義」をきちんと覚えていないことに尽きるのですが、これも突っ込みだすとキリがないので割愛します。
では問1、2に正解できたとして次に良く間違いを見かけるのはこちら。
問3)密度8.96g/㎤、体積20㎤ の物質の質量を答えよ。
こうなるとまたまた正答率が下がります。
密度が分かってて、体積が分かってて。。。質量?
足し算?引き算?
これも「密度の定義」を理解していれば何ということもありません。
繰り返しますが「密度」とは「物質1㎤ あたりの質量」です。
例えば密度3g/㎤ の物質を例に考えましょう。
一辺の長さが1cmのサイコロをイメージしてください。
「そのサイコロの体積が1㎤ で、そのサイコロの質量が3gです」というのが3g/㎤ の意味です。
では体積(サイコロの大きさ)が2倍になって2㎤ になったら、質量はどうなるでしょうか? 当然同じく2倍になりますよね。
先程の問題っぽく書くと
密度3g/㎤、体積2㎤ の物質の質量を答えよ。
です。3×2=6gとなりますね。
戻りまして
問3)密度8.96g/㎤、体積20㎤ の物質の質量を答えよ。
では
「1㎤ あたりの質量が8.96gだから、20㎤ なら質量は20倍で」
8.96 × 20=179.2g
という考え方、式が正解となります。
※これも「質量」=「密度」×「体積」と丸暗記している人がちらほらいますが、きちんと意味を理解した方が良いです。
今回は「密度」を取り上げましたが、これはあくまで一つの例。
同じようにきちんと言葉の意味を理解していないと正答できない問題は他の教科にもあります。
「整数とは?」「自然数とは?」「体言とは?」
受験生の皆さんは大丈夫かな?