模試の重要性(中学編)

|保護者の方向け

今週は公立中学の中間テストでした。

毎度のことですが、結果はどうあれ「見直し」は必ずしてください。

 

今回は模試の話。

当塾では中3生(公立高校志望者)には「兵庫V模試」を受けてもらっています。

強制ではありませんが、毎年強く勧めており、去年も今年も全員が受けています。

 

「模試なんか受けなくても大丈夫」とか「お金が余計にかかるだけ」とか、考えていないでしょうか。

数年前ならまだしも、昨今の公立高校受験では必須と言っても過言ではありません。

大きな理由は以下の二つ。

 

一つは「本番を想定したシミュレーションをするため」です。

部活動でも運動部には「練習試合」がありますよね。

経験者の人なら「別に練習だけしとけばいいやん」とは言わないと思います。

どんなに「練習」ばかりしても「実戦」には程遠いものがあり、やはり本番同様に対戦相手がいる中でどのようにプレーするかを鍛える必要があるのです。

「模試」は部活で言う「練習試合」です。

「知らない人に囲まれて、初見の問題を制限時間内に解く」という、入試本番を想定したこの上ない練習が出来るのです。

さらに、ペーパーテストを受けるだけではありません。

遅刻しない、忘れ物しないといった要素も受験の一部で、そういったことも練習できます。

 

模試にも「塾内受験」というものがあり、いつも通っている塾で受けられるシステムですが、よほどのことがない限り会場受験を勧めます。

塾内受験では上記の模試のメリットの大半が失われるからです。

 

二つ目はコチラの方が重要。「目標校までの実力を正確に把握するため」です。

以前にも書きましたが、総合選抜制の撤廃以降、近隣の市から多くの生徒が尼崎の高校に流れてくるようになりました。

その結果、「このくらいの成績の生徒ならココくらい」というような過去の経験則に基づいた進路指導では信憑性がどんどん薄くなっています。

模試では「〇〇高校B判定」のように、内申点と現状の実力とを加味した判定が正確に出ます(もちろん受験者の多い模試がいいです)。

その判定を見ながら志望校を考えたほうが、精度が高いに決まってます。

 

これも以前書きましたが、学校ではかなり安全重視の進路指導が行われている気がしてなりません。

例えば、模試でA判定が出ていても「ギリギリです」と言われたりしています。

もちろんA判定が出ていれば必ず受かるというものではありませんし、受験校は最後は自分で決めるものですが「学校でこう言われたから」と鵜呑みにしていいものか一度考えるべきです。

きちんと実力をつけて「行ける高校」ではなく「行きたい高校」を受験してほしいものです。

 

高校生の模試については中学生とは色々と違う部分があるので、いずれまた書きます。