いつから塾に通うか

|勉強一般

「いつから塾に通えばいいだろう?」

このような疑問を持っている保護者・学生の方はけっこういると思います。

この疑問には「○○年生」といった明確な答えはありません。

敢えてお答えするのであれば、

「目標と現状の実力によって、塾が必要な時期は変わります。」

「できるだけ早く通っていただいた方が、色々と対応しやすいです。」

とだけはお答えできます。

 

もう少し細かく説明します。

まず、高校受験を考えている方で、現状学校の授業についていけていないのであれば、すぐに通っていただいた方が良いです。というか必須と言っても過言ではありません。

学校の授業を聞いていても勉強がわからない、ついていけないのであれば、自力で勉強して解決するのは極めて厳しいケースが多いです。

少し話が逸れますが、子どもが勉強で思うような成果が得られていない理由に、「家で全然勉強しないので」ということを仰る方が時々いらっしゃいます。確かにそれも原因の一つかもしれませんが、そもそも「自習」というのは非常に高度な勉強法です。

①自分で自分がわからない箇所を理解している

②勉強時間をきちんと確保できる

以上二点をできるのが自習における最低条件ですが、これらができていれば、そもそも学校の進度についていけないということは無いと思います。

学校の授業がわからない状態で、「受験はまだ先やし、目標もないしまぁいいか」と放置していると、間に合わない可能性がどんどん高まります。

「小5や小6で学ぶような分数計算」や「中1・中2で学ぶ英単語・英文法」があやふやな状態で、中3とかで入塾してくる方が時々いらっしゃいますが、中3の内容を勉強しながら3、4年前の勉強を並行して進めることなど、非常に困難なことはご承知いただきたいです。受験に間に合うかどうかなど、言わずもがな。

 

では学校の勉強についていけていれば通う必要は無いのかというと、そうではありません。

「学校の勉強についていけている」というのと「志望校に合格できる学力が身についている」というのはかなり違います。

義務教育における学校での勉強というのは「教育指導要領を消化して、学生に評価をつける」ことが一つの大きな目的です。

学校では一人一人の学力・目標に応じて、最適な学習内容が提供されるわけではありません(学校の先生方には申し訳ありませんが)。30~40人に向けて一斉に授業するので、一人一人に最適な授業をするのは難しい(というか無理)ことは明らかです。

現状の学力と目標に乖離がある場合、合格に向けて実力をつけるための勉強をする必要があります。特に難関校を志望しているのであれば、必要性が高まります。

 

「学校の授業には特に困ってないけれど、志望校も特に決まっていない。」という人も多くいそうです。

この場合も塾に通えば、現状の学力を客観的に把握してもらえて、実力に応じた適切な勉強を受けることができます。

その中で勉強への意欲が出てきたり、志望校が見えてきたりするかもしれません。※分かっているつもりで案外理解できていないケースも多々あります。

 

上記の内容は「公立高校受験」をイメージして書いていますが、昨今の尼崎の公立高校の難易度は全体的に上がってきています。

また、学習指導要領の変更により、特に英語が非常に難しくなっています。

このような要素も踏まえますと、いずれにしても早めに来ていただいた方が対応しやすいです。

 

新学年が始まり、早や1か月。勉強は順調でしょうか?