過去問の深イイ話
|勉強一般
今週土曜より冬期講習が始まります。
特に受験生はラストスパートの時期ですので、体調に気を付けて集中してついてきてください。
受験生以外の方も、学校の授業が止まる時期が実力を伸ばすチャンスです。
受験生の話になりますが「そろそろ受験も近いし、過去問をやろうかな」なんて中3生が考えて始める頃かと思います。ですが、まだ解くのはお勧めしません。
その理由ですが「まだ全ての学習範囲を終えていないから」です。
今解いても、「英語は仮定法を習っていない」「数学は三平方の定理を習ってない」「理科は天体分野がまだ」「社会は公民がまだ」というように、習ってない分野がまだ結構あります。
となると今過去問を解いても、各分野を融合させた問題が多い数学や英語などは特に、絶対に解けない問題があります。
また、「解けるやつだけ解こう」と、過去問を問題集のように解くのもあまり良いとは言えません。
「問題集のように解く」というのは、「時間を計らずに解く」「調べながら解く」というようなことです。
過去問の最も効果的な使い方は「試験と同様に時間を計って解く」です。こうすることで時間配分など、本番を想定したシミュレーションができるからです。
「どんな感じか試しに見てみたい」というのであれば、一年分くらいにしておいてください。
と書いてきましたが、当塾では12月中に全分野を終了させ、年明けから入試対策として過去問を解きます。みんな頑張ってついてきてくださいね。
まぁ、だいたいどんな塾でもやっていることとは思いますが、塾に通っている方が享受できるメリットが多いのは、やはり受験直前期ですね。
一方、大学受験を目指す高校生ですが、こちらも「時間を計って」過去問を解きましょう。
特に国立大を目指す方は、そろそろ共通テストを意識した勉強にウェイトを置く時期かと思います。この辺りは各大学の傾斜配点などがありますから個人差はありますが、共通テストのタイムマネジメントは入念に練習しておきたいところです。
ところでさっき「12月中に中3は全分野を終了させる」と書きましたが、なぜこんなことをするのかというと、さっきも書きましたが「過去問を解くため」「入試に向けた実践演習をするため」です。
極端な話ですが、「入試の前日に全分野を習い終わった」とかだったらどうでしょうか?その分野を含んだ問題の演習なんてできませんよね。
※恥ずかしながら私は中学時代、第一志望の受験前日に学校で数学の教科書が終わりました。
公立中学の最近の進度を見ていると、まぁ大丈夫そうですが、高校の授業はどうでしょうか。「有機化学がまだ終わってない」なんて話を、共通テスト直前にチラホラ聞きます。
高校生は特に、「自分の学校の授業進度・レベル」と「志望校レベル」を照らし合わせて考える必要があります。
話が過去問から逸れてしまいましたが、自分の受験する学校の過去問は第二志望も含めてケチらずに買いましょう。
問題を解いて練習できますし、どんな問題が出るかを知っておくだけでも全然気持ちが違いますから。