「数学」と「英語」
|勉強一般
ほぼ全ての塾では「英語」と「数学」の二教科をメインの受講科目にします。当塾もしかり。
理由は「一度つまづくと挽回するのが他の科目よりも困難だから」です。
どういうことでしょうか?
まず数学ですが、中1の皆さんが今取り組んでいる(これから取り組む)「正負の数」の考え方や計算は、次の章の「文字の式」でも使います。
その次の「方程式」では「文字の式」を使って色々な問題を解きます。
図形の分野でも小学校でも学ぶ「角度の考え方」や「面積・体積の求め方」を更に詳細に学び、証明や相似など様々な問題へ発展していきます。
英語では少しずつ「単語」と「文法」を覚えていきますが、一度習った単語・文法は以降の分野でも当たり前に出てきます。
それが理解出来た上で「文章問題」などの発展的な内容に取り組めるようになります。
このように前で習ったことを「習得している前提で」使いながら次の単元を学んでいくのが「英語」と「数学」です。
では理科や社会はどうかと言いますと、
・理科・・・計算のある「化学」は苦手だけど、「生物」は暗記しやすいから高得点。
・社会・・・中1の「地理」は覚えにくくてサボってしまったけど、歴史は興味があって高得点。
といったように前の単元と異なる内容を学ぶことがあるため、一回の定期テストの得点であれば割と挽回できたりします(もちろん受験で合格レベルになると全部出来ないと厳しいですよ)。
しかし数学や英語で
・数学・・・「正負の数」はあやふやだけど「方程式」はできる。
とか
・英語・・・「中1」の単語と文法は覚えていないけど、中2からの文章はスラスラ読める。
なんてことは絶対にありません。
小学校でも「小数・分数の計算」や「アルファベット」「ローマ字」は学びますので、小学校の内容があやしいと中学校からどんどん分からなくなっていきます。
「数学」と「英語」は積み重ねの科目で、一度つまづくと雪だるま式に分からなくなります。
以上の理由から、数学と英語を優先して学ぶのです。
当塾(私)も、特に1年生の入りの部分は一段と気を付けて指導します。
「なんかあやしいなぁ」ってなっている中1の方がいたら、それは早くも注意信号です。