数学の基本 ~ミスのパターンを考える~

|勉強一般

前回記事で「数学」と「英語」は積み重ねの科目で躓くとどんどん分からなくなる、と書きました。

では、それぞれの科目の基本について、どのように考えればいいのでしょうか。

今回は数学について。結論から言います。

当然ながら基本は「ミスなく正確に計算すること」です。

そしてミスなく計算できるようになるには「反復練習」「ミスのパターンを考える」二つのことが重要です。

 

例えば。

今、中学1年生は「正負の数」を学校で習い始めたところかと思います。

例えばこんな感じの問題。

①(+3)+(+5) ②(-7)-(+8) ③(-5)×(-6)

このくらいの問題であれば難なくできるのですが

④4×(-5)-(-42)÷(-3)

のように四則演算が混ざるとなると、やや正当率が下がります。

もちろん初めからスラスラ解ける生徒は稀なので、ほぼ全員が何回も類似問題を反復練習します。

しかしながら、何も考えずにただ反復しているのではあまり意味がありません。

何故、間違えたのか?と自分で意識しないことには、同じミスを繰り返します。

上の問題④で言えば

「四則演算の順番を間違えた」「マイナスの符号の処理を間違えた」「単なる足し算のミス」

など一口に「間違えた、ミスをした」と言っても色々なパターンがあります。自分がどういったミスをしたのか、意識して取り組んでいるでしょうか?

それを意識していれば、自分が気を付けるべきポイントが見えてきます。

最近では、途中式を省略して頭の中で計算し、正答率が下がっている中学生をよく見ます。

 

どうも計算ミスが多いという人は「何を間違えているのか、ミスしやすいのか」を意識して解いてください。

そして、その上で反復すること。

正確に解けるようになってきたら次はスピードも意識します。テストでは時間制限がありますから。

 

このように基本計算一つとっても、奥深いというのが真理です。

そして、単に「基本」と言ってしまっていますが「基本」とは「全てのベースになる事柄」という意味であり、決して「簡単」という意味ではありません。

 

とは言え、自分で自分を分析するのは難しく、学校では一人一人の生徒を見るのには限界があるのが現実です。

(きちんとした)塾に通えば、どこを意識して取り組めばよいのか指導してもらえます。

 

次回は英語について。