通塾をお考えの方へ ~中学生編(公立)~
|勉強一般
連日投稿で公立中学生向けの内容です。
公立の中学生の通塾については「勉強の習慣をつける」だけでなく、志望の高校に合格できるように通われる方が多いと思います。
塾に通う方もそうでない方も、知っておいてほしい内容を色々書きます。
まず初めに知っておいていただきたいことが、昨今の公立高校の入試状況についてです。
総合選抜制が撤廃され学区制が導入されて以降、西宮や伊丹など他の市からも尼崎の高校に受験する生徒が増えています(学区制についてはこちら)。
また、2年前に定員も大きく削減され、競争がさらに激しくなっています。
公立高校を目指す尼崎の中学生には、厳しい状況が続いていると言わざるを得ません。
と言いつつもやることは非常にシンプルです。合格に必要な学力を身につければ良いのです。
そのためには、以下の三つの点が特に重要です。
①勉強に対する意識を付ける ②入試の仕組みを理解する ③自分の将来を考え始める
それぞれ掘り下げて説明します。
①勉強に対する意識を付ける
これはほとんどの生徒に言えることなのですが「勉強に対する意識を身につける」ことがまず何よりも重要です。
もう少し具体的に言いますと「小学校までの勉強との違い」に早く気付く必要があります。特にテストの形式です。
小学校までですと、授業の中で続きのようにテストが行われます。そのため、別にそれほど勉強していなくてもある程度の能力があれば解けてしまいます。
また、学校からそれほど勉強の理解度にもうるさく言われることもない、というのが実際のところのように思います。
一方、中学からは「定期テスト」という形で決まった日時・範囲でテストが行われます。きちんと準備=勉強して、テストに挑む必要があります。
この変化に中々対応できない、もしくは気が付いていない方が多く、なかなか成績が上がらないというのが良くある状態です。
「うちの子は自分で勉強しないから、成績が上がらない」という言葉を保護者の方から時々聞きますが「家で効果的な自習をする」というのは、率直に申し上げて非常に高度で難しいことです。
塾へ行けば、ご家庭よりも優れた学習環境を手に入れることが出来ます(環境面は当塾に関しては100%保証します)。
②公立入試の仕組みを理解する
次に勉強を進めていく上での指針となる「公立入試」の仕組みを理解しておく必要があります。
公立高校の試験自体は五教科(国・数・英・社・理)で行われますが、合否に関わる全体の得点は「内申点(学校の成績)」と「入試本番の得点」ちょうど半々を足し合わせて計算します。
具体的な計算式は割愛しますが「学校の成績も公立高校の合否に関係している」ということは知っておいてください。
そして、合格に近づいていく最適な方法。
それは「定期テストに毎回全力で取り組むこと」です。成績も上がりますし、入試に向けた学力もつきますから。
あくまでもざっくりとした指標ですが、公立合格のボーダーとして
・定期テスト200点以上(実力)
・平均評定2.8以上(内申点)
が一つの目安となります(テスト得点などは難易度によりますので、繰り返しますがあくまでもざっくりとです。また細かい計算方法は省いています。)。
新中2・新中3の方でこれを下回っているのであれば、通塾を検討するべきです。
評定については中3の1・2学期のものが主に基準となりますが、中3になってから頑張ればいいのではありません。そこはご注意ください。
③自分の将来を考え始める
では上記のボーダーを満たしていれば良いのか、ということのなですが、それは単に「ギリギリ公立に合格できるかどうか」のラインです。
行きたい高校を目指すのであれば、話は変わってきます。
これも当塾の生徒・保護者の方には毎回伝えていることなのですが、中学生では将来について考え始めてほしいです。
「分からない」ではなく「考える」のです。
「高校の先にはどのような進路があるのか」「進学(大学)を目指すのか」「手に職を付けるために機械化や商業科などにいくのか」など、少しずつでよいので具体的に近い将来をイメージしていくのです。
なぜこれが大切かと言いますと、公立高校はどこも同じではないからです。
「公立ならどこでも」といったことも聞きますが、自分のイメージした将来に近づいていける学校に行くのがいいに決まっています。
それに向かって勉強した方が、目的意識も出来て努力しやすいというのもありまし、どのくらい成績や学力を上げる必要があるかが明確になります。
「どこなら行けるだろう」ではなく、「行きたい学校に行く」という考えを持ってください。
まとめ
・ 小学生までの勉強とは違う。⇒ きちんと準備してテストに挑む意識を早く身につける。
・ 公立入試のシステムを理解する(入試での得点:内申点=1:1)⇒ 定期試験をきちんと準備して受け、高得点を狙う。
・「行ける高校」ではなく「行きたい高校」を目指す。