コチラ現場から
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正月休みに公立中の先生をしている地元の友人と話したところ、
「コロナ以降、生徒の学力が低下している。」「生徒・保護者共に危機感が薄くなっている。」
と言っていました。
おい、ウチの塾と全く同じやんけと思った次第ですが、他塾の知り合い数人に聞いてみたところやはり同じ意見だったので、どうもその傾向はあるらしい。
特に数学をしていて「分数や小数計算があいまい」な中学生がここ3年で増えたと感じることが多いです。
分数・小数計算というと小学校高学年で習う単元。なるほど、その時期をコロナ化で過ごした学年とピタリと重なります。
また、その友人はこうも言っていました。
「最近の小中学生は競争の経験が少ない。」「学校でも競争する行事が減っている。」
これは以前から「徒競走で手をつないでみんなでゴール」とかやっているところもあり、賛否ある話ではありますが、いずれは競争社会に触れるに決まっているにもかかわらず、いかがなものでしょうか。
競争するから自分の能力、立ち位置、向き不向きが分かり、自分と向き合えるきっかけになるのでは?
そうした中、教育からは厳しさがどんどん排除され、危機感を持たせることが難しくなっています。
中学では通知表でオール3以下であっても「真面目にやっているので大丈夫」というようなことが言われていたりします。
誰にも何も言われない。競争の意識もない。
できる人は初めからできてそれで構いませんが、できない人は危機感を抱く機会すらなく過ごしていく。
上位層と中間層以下の差がどんどん広がりやすい教育(世の中)になっています。
現場を預かる一人として、少しでも抗いたいと心底思っています。