国公立大を目指すリスク
|大学受験
10月最後は久しぶりに大学受験ネタを。
ご存知の通り、「大学受験」の勉強と「高校受験」の勉強は全く違います。
「ご存知と通り」と書きましたが、ハッキリ申し上げて大学受験について良く分かっていない方がけっこう多いように思います。
細かく出すとキリがないのですが、大きく二つは覚えておいてほしいです。
① 受験する大学によって、必要な科目が異なる
② 高校受験ほど、学校の成績が重要でない
前置きが長くなりましたが、タイトルの「国公立大を目指すリスク」とは①が大きく関係しています。
国公立大では「5教科7(8)科目」が課されるのに対して、私立大は「2~3教科」で受験可能です。
一概に科目数が多いから難しいというわけではありませんが、基本的には国公立大学受験の方が受験生の負担が大きくなります。
で「とりあえず国公立を目指して、ダメなら私立」というのはよくある考えなのですが、この「とりあえず国公立」という考え方が案外危険だったりします。
先程の科目数の話をもう少し詳しく言いますと、例えば文系の学生であれば、私大は「国語・英語・数学or社会」の三科目で受験できます。
ところが国公立大を目指すとなると、数学も理科も必須になりますし、社会の科目数も1(地歴)から2(地歴・公民)に増えますし、国語も漢文が必要だったりと、やらないといけない勉強が格段に増えます。私立大受験では使わない科目の勉強が多く入ってくる、ということです。
もちろん志望校が国公立大なら勉強するよりないのですが、「私大に絞って三教科に集中していたら関関同立に行けたのに、国公立向けの勉強をしていて国立を逃し私立大も微妙な結果に」となることは十分に考えられる話です。
国公立大は「共通テスト」があり、毎年合格最低ラインが載っています。その最低ラインに届きそうでしょうか?
高3生はもう11月です。私大に切り替えるなら、ギリギリのタイミングです。※簡単にあきらめてもあかんよ!
毎年書いている気もしますが、私大受験なら「共通テスト」を受ける必要はありません。
高1・高2の方は「目指す大学によって受験科目が違う」ことや「どの大学を目指すか」ということを、まずは考えるところからスタートです。
「リスク」とか書いてしまいましたが、国公立大を目指すのであれば、早い段階から勉強の計画を立てて実行に移していく必要があります。
簡単に志望校を下げないで、必要な努力をコツコツと積み重ねていきましょう。