守・破・離

|勉強一般

中学生は一学期の成績が出ましたが、当塾生はなかなか健闘していたと思います。

「5」の評価をもらっている人も多数いて、変則日程の中で頑張ってきた甲斐がありました。

 

さて、前回記事の続きで「体の姿勢」に続いて「心の姿勢」についてです。

まずタイトルにしている「守・破・離」という言葉はご存知でしょうか?

もとは日本の茶道や武道における修行の過程を示した言葉なのですが、転じて物事の上達のプロセスを説いています。

 

「守」とは「教えられた「型」をり、それに従って研鑽する状態」

「破」とは「身につけた型を他の型と照らし合わせ、自分に合った型を試すことで既存の型をる状態」

「離」とは「既存の型に囚われることなく、型かられて自在になる状態」

 

何かを上達していくときに「守」⇒「破」⇒「離」の順にレベルアップしていくのが基本。

要するに何かを教わるときは、自己流の前にまずは教えてもらうようにやってみて「型」を身につけろということ。

 

勉強を教えているとほとんどの生徒には「型」ありません。学力が高いとか低いとかではなく、勉強の取り組み方や問題の解き方のことです(具体的には「計算式の書き方」「単語の覚え方」「暗記科目の勉強方法」など)。

これは当たり前の話で、習っていないのだから当然のこと。問題は何度教えても、「型」がなかなか身につかない人が時々いることです。

もちろん習得の速さに能力的な個人差はありますが、精神的な部分(心構え)も大きいと感じます。

言われていることを真に受けずテキトーに聞いていたり、自己流にこだわったりしていると間違った型が身につきます。そのまま次のステップへ行くと、どこかで必ず躓きます。

 

昨今、有名なスポーツ選手などが「自分で考える力が大切」と言っているのをよく耳にします。

このことに異論はないのですが「自分で考える」というのは、最低限の基本(型)が身についている状態で行う次のレベルのことなのです。※何を言われているのかを考えることは大切。

ここを履き違えると、上達に非常に時間がかかることになります。

 

そもそも自己流でどうにかなっているのであれば、塾に通っていないはず。

騙されたと思ってでも、まずは言われたようにやってみれば、一つ上の違う世界が見えてきます。