タダより高いものは無い
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大手予備校講師の授業が無料で視聴できる「ただよび」が破産しました。
登壇していた有名予備校講師の方々には、3年間報酬が支払われていなかったようです。
この会社の理念は「一般の大手予備校は授業料が高く、都会にしかない。所得や地域による格差を是正したい。」というものだったようです。
web上でタダで見られるのですから、金銭面で高額な予備校に通えない人や地方に住んでいる人にも利用できて、一見素晴らしいように思えます。
でも、よく考えてみてください。
それなりの実績を積んできた予備校講師が、どうしてタダで授業を提供するのでしょうか?
少し考えれば分かると思うのですが、今の日本社会において「タダで」サービスを提供し続ける民間企業なんてありえないのです。
大学受験に精通したプロフェッショナルの授業などは、なおのことです。
確かに無料と言われると「タダだから」と飛びつきたくなる気持ちは分かりますが、「無料だから素晴らしい」という考えは改めなければいけないと思います。
真っ当な労働には、正当な対価が支払われるべきなのです。
良質な情報には、相応のコストがかかるものなのです。
記事を読んでいて気になったのが「受験勉強に利用していたのに、途中で倒産されて動画が見れなくて困った。」「受験生が犠牲になってけしからん。」とかいう意見です。
有料コンテンツも利用していたのならまだ分かりますが、無料コンテンツのみを利用していた人がそう言うのは筋違いかなと。
今まで無料で使わせてもらってたんでしょ?むしろ感謝するべきでは?
あと「良質な授業が動画で見られれば万事解決」ってほど、大学受験は単純ではありませんから。
学力向上には、自分のレベルや目標に合った授業を選ばなければ効果はありませんし、勉強にしても動画を見ているだけでは効果は薄いでしょう。
当塾も映像授業を導入していますが、当塾生には他にもよくよくアドバイスを差し上げています(ありがたみ気付いてるかな・・・)。
それを「タダで」ここに公開するのは気が引けるのでしませんが(笑)、「無料」や「タダ」という響きにつられて本質を見失わないようにしたいものです。