勉強の果てには何がある?
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ここ何回か勉強や受験の実践的な話が多かったので、今回はもう少し大きな視野から「勉強」についての話です。
小学生も中学生も高校生も「数学」「理科」「国語」といった学科を学んでいます。
この勉強を突き詰めていくとどこに向かうのか、考えたことはあるでしょうか?
日本のシステムでは小中は「義務教育」で高校以降から色々な選択肢が出てきます。まぁ実際のところ、高校も普通科に行く学生がほとんどでしょう。
高校(普通科)での勉強は中学と同じようでいて全く違うのですが、内容はさておき普通科にいる学生であれば大学受験をする方が多いです。
さて、高校を出て大学に進学するわけなんですが、大学は教育機関ですから当然ながら勉強をすることがメインとなります。※スポーツ推薦とかもあるけどそれは別。
ここの高校⇒大学というところで、勉強の専門性が深まります。
高校までの勉強と言えば「国語」「数学」「英語」とみんな大体同じ科目を学びますが、大学では入学時点から「工学部」「法学部」のように学ぶ学科が決まっています。それぞれの専門学科を深く学んでいくのです。※だから高校生で大学進学を考えてる人は「自分が何を学びたいか」をよく考えてね。
で、その専門的な学科を学んでいった先はどうなっているのか?
多くの大学生(特に文系)は大学4年間で就職しますが、さらに「大学院修士課程」に進学する学生もいます(特に理系)。
ここまでくると「人類の知の限界点」にほぼ到達しかかっています。ちょっと大げさな表現でしたが、要するに教科書などの書物に乗っていないような「まだ明らかにされていないこと」について考えるのが大学院というところです。ここでは「勉強」ではなく「学問・研究」をするという表現が正しいと思います。
大学院修士課程は二年で修了できます。その後さらに「学問」を探求したければ「大学院博士課程」へ進学できます。一般に3年間です。
その先は大学に残り、教員(教授)として働くことが学問探求に一番近いポジションにいると思われます。
話が長くなったのでまとめると
「学校の勉強をずーっと進めていくと」⇒「専門性が深まる」⇒「人類の知の限界に達する」⇒「まだ明らかにされていない事柄を探求する」となります。
大きな違いとして、高校・大学学士くらいまでの勉強には答えがあり、それ以降の学問には答えがない、ということがあります。
で、突き詰めていって何かあるの?という話ですが、分かりやすい例でいえば「ノーベル賞」があります。
今まで知られていなかった新しい「理論」や「物質」を発見し、人類に大きく役立った場合に与えられる賞です。今年は残念ながら、日本人の受賞はありませんでしたね。話が逸れますが、「役に立たない」などといって基礎研究費が削られている現状を、非常に憂慮しています。
昨今の大学は「就職予備校」とか「人生のモラトリアムの場所」とか言われることが多いですが、本質的には学問をするところです。
興味の赴くままに探求できる環境があるのが、大学のあるべき姿だと思います。