「合格点」を取るために ~あえてバランスを崩す~
|受験一般
昨日は私立高校入試でした。
イメージ通りにできた人も、イマイチだった人も、結果はもう変えることはできません。
公立高校入試がある人は特に、切り替えて勉強を継続してください。
専願の人も合格通知をもらうまでは、こう言っては何ですが、落ちたつもりで勉強してください。
大学入試は私立が大方終わり、2月末からは国立大入試が始まります。
あと2週間(公立高校受験は一か月)くらいなのですが、ここからの時間の使い方、勉強の内容について、受験生向けの一つの考え方を書きます。
それがタイトルにもある「あえてバランスを崩す」というものです。
始めに国立大受験を例に挙げますが、難関国公立ともなれば難しい問題が多く、全ての問題を完璧に解くのはなかなか難しいでしょう。実際、合格点も5~6割くらいのところが多いです。
となると、合格点を取るために「どの科目で何点くらい取るか」を見積もった上で、苦手な個所に見切りをつけることも大切になってきます。
誤解のないように言っておきますが、勉強は「できるだけ穴のないようにバランスよく」というのが基本ではあります。
しかし、苦手な単元・箇所というのはここまで勉強してきた上でもなお「苦手」であり、受験までの残り日数が少ない場合、ここから劇的に改善されるかと言えば、なかなか難しいかと思われます。であるならば完璧を求めずに、「ココが出たら最低でもこのくらいは解く。」というくらいにしておいて「得意な個所で補う」という考え方のほうが、総得点が上がる可能性があります。
要するに時間が限られてきた中で「あれもこれもバランスよく完璧に」を目指すと中途半端になりそうなら、自分が得点する箇所・問題を考えた上で、苦手な個所は思い切ってある程度「捨てる」ということです。
国公立大受験を例に挙げましたが、高校受験でも同じことが言えます。
例えば数学。過去問を解いていると、大問の後半にある難しい問題にばかり目がいっている人をたまに見かけます。
ですが大抵の高校であれば、大問1の小問集合を完璧にして、残りの大問の始めの方をちょこちょこ解ければ及第点には届きます。後半の難しい問題は、全てを完璧に解く必要はありません。
他にも「公立ギリギリレベル」という人で、「英語がほとんどできない」という場合。
このケースは今から英語を勉強するよりも、理科・社会などを勉強した方がよい場合が非常に多いです。
兵庫県公立入試の英語の試験はほぼ長文で、単語や文法に抜けが多いと少し勉強したくらいでは得点できません。
一方で理科や社会であれば、勉強した分だけ得点に結びつきやすいです。「英語と社会ができない」というのであれば、社会に時間を使った方が総得点は上がるでしょう。
まぁ、自分の志望校合格にどのくらい得点が必要かにもよりますが、重要なのは全てを完璧にすることではなく「合格点を取ること」です。
最後に誤解のないように。
上記の内容は「合格点を取る」ということを考えた場合の、時間があと少しの受験生に向けたお話しです。中1や中2の段階で考える内容ではありません。
受験では「バランスよく」できたほうが得点が安定し、合格率が高まるのが基本です。
特に「英語」と「数学」は、遅れを挽回しずらい教科です。
受験生になって「英語を捨てる」なんてことにならないように、普段の勉強・定期テストにコツコツと取り組んでください。