「コンフォートゾーン」の外へ
|勉強一般
「コンフォートゾーン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
英語で書くと”comfort zone”、「快適な空間」「慣れ親しんだ場所」という意味です。心理学では「ストレスや不安がなく、落ち着いた状態」という意味です。
こう聞くとストレスのない良い状態のように思えるのですが、人間が何かを向上させるには厄介な存在となります。
いつもながら勉強を例に挙げましょう。
毎回テストでだいたい平均点くらい取っている生徒Aさんがいたとします。まぁ5教科で300点としましょう。
この生徒にとっては「平均点くらい」がテストにおけるコンフォートゾーンとなり得ます。「自分はだいたいテストをすると平均点くらい」「平均点くらいはあるし、まぁいいか」という気持ちをどこかに持っている状態です。これが「250点」とかになると大変。「まずいな」と気まずくなります。
生徒B君は勉強が苦手で「五教科200点」に届きません。でも「自分は勉強苦手だし、まぁいいか。めんどくさいし。」と思っています。「五教科200点」というのが、B君にとってのコンフォートゾーンなのです。
これはAさんがB君より良いとか、そういう話ではありません。
人はそれぞれ「自分はこれくらい」という基準のようなもの(コンフォートゾーン)を自覚無しに持っている、ということです。
で、ここからが大切なのですが、AさんやB君が学力を向上させようと思ったら、今の自分のコンフォートゾーンの外へ行くことになります。
コンフォートゾーンの外へ出るのは、基本的にはしんどいです。何せ、自分の心地よい場所から出ることになるのですから。
ですが、もし何か目標があるのなら、まずは自分の基準を変えるところがスタートです。
先程のAさんが「難関校を目指したい」、B君が「公立高校にいきたいな」とか思ったら、今より勉強したり、勉強への考え方を変えたりする必要があります。
これを自分一人でやるのはとても難しいことです。
勉強に関してですが、この手助けをできるのが「塾」の役割だと思っています。
早、6月になりました。
今月は期末テストがありますが、「新しい自分になる」
そういった気持ちを持って、是非ともチャレンジしてほしいです。