弘法は筆を「選ぶ」
|勉強一般
世間はコロナ関連のニュースばかりですので、今日は勉強ネタを。
「弘法は筆を選ばず」という諺があります。
「本当に秀でている人は、道具の良し悪しなど関係なく優れた成果を発揮できる」という意味です。
ただし、実社会においては「弘法は筆を選ぶ」の方が正しいと思っています。
例えば、一流のスポーツ選手が「自分は上手いから、使う道具なんて何でも同じ」と考えているでしょうか。
おそらく逆で、一流の選手ほど自分の扱う道具にこだわり、丁寧に扱っていますよね。
少し前に引退した野球のイチロー選手は、自分の使うバットを特注のケースに入れて乾燥具合を最適に保ち、グローブも毎試合ごとに手入れして最高の状態にして試合に挑んでいました。
おおよそ「一流」と呼ばれる人たちは、自分に合った最適な道具を選んで大切に使います。
これ、勉強でも同じです。
時々、ものすごく小さくなった鉛筆や消しゴムを使っていたり、よく折れるシャーペンを使っていたりしている生徒を見かけます。
言うまでもなく書きにくそうの消しにくそうで、勉強が捗るわけがありません。
筆記用具以外で言えば、小・中学生は「コンパス」です。今持っているコンパスできれいに作図できますか?何回もずれてしまっていませんか?
高校生は「電子辞書」。当塾の高校生にはオススメのメーカー・型番まで紹介して、必ず購入するように勧めています。
理由は高校英語では学ぶ単語の範囲が莫大で授業の進度も速いため、スピーディーに単語を調べる必要があるからです。
紙の辞書世代の方には受け入れてもらえないことが時々あるのですが、大学受験するなら必須ですよ。
「勉強道具」についてあまりきちんと考えていない人が多いというのが実感です。
きちんとした道具を使っている生徒ほど、成績が上がりやすい傾向にあります。まぁ勉強が捗るので、当たり前と言えば当たり前ですが。
筆記用具などはそれほど高くありませんし、電子辞書は型落ちのものであれば新品でも比較的安く手に入ります。
学生は自分で気を付けること。そして(特に小学生くらいであれば)、保護者の方も気にかけてあげてほしいことでもあります。