~「2:6:2」の法則~ 割を食うのは「中間層」

|勉強一般

今週は小田北中、大成中で期末テストでした。

当塾生はテスト前の対策にもけっこう参加してくれていて、我が塾ながらそれなりに良い雰囲気でテストに挑めていたと思います。

毎度言っていますが、テストが返却されたら塾に持ってきて見せてください。得点だけではわからないことが多いからです。

それから「良かった・悪かった」だけで済ませずに、できなかった問題は解きなおしてみたり、テスト期間の過ごし方を見直したりすることが大切です。

 

とは書いたものの、ほとんどの生徒にとって「自分の行動を客観的に見て改善する」のは非常に難しいです。

タイトルにしました「2:6:2の法則」というのは知っているでしょうか。

どのような組織であっても

「成果を出す2割」「平均的な6割」「意欲の低い2割」

に分かれるという理論です。

学校での勉強に置き換えると

「何も言われずとも初めから自分できる2割」

「真面目ではあるが平均前後の成績の6割」

「成績が悪かろうが理解できなかろうが何も気にしない2割」

といった具合でしょうか。

下位2割については勉強は小学生からつまずき、やる気もなく、危機感もなくといった生徒が多く、授業でも10分と集中できないなど、中学からでは手の施しようのない者も多数います。

こういった生徒もそれはそれで問題ではありますが、究極的には人生は人それぞれですので、別に貶めるつもりはありません。

私が一番危惧しているのは「やる気が無いわけではないが、周りの雰囲気に流され、自覚なく平均前後にいる生徒」です。

基準にすべきは「目標」と「自分の理解度」なのですが、周りが緩んでいると危機感を持ちにくいのです。

少し前の記事にも書きましたが、今の時代は「このままじゃマズいよ」と叱咤激励してもらえない時代です。きっかけすら自分で気が付くしかない場合が圧倒的に多い。

周りの空気や昨今の教育環境によって、一番割を食うのは「中間層」であると確信しています。

 

今回のテストは学年の始めで比較的簡単な内容です。そのテストで微妙なのであれば、すぐにでも解決策をとる必要があります。

平均前後レベルの生徒はよく見ていますが、勉強への危機感や考え方・熱量がそもそも足りていないことが多いです。必須用語を覚えていなかったり、自分のペースが基準になっていたり。

一方で、冒頭で今回のテスト前の雰囲気を書きましたが、きちんと教えてあげれば頑張る真面目な生徒の方が多いのもまた事実です。

 

最近の公立高校入試で気にする基準は以下の3つです。

・「通知表オール3」が一つのボーダーライン

・ただし「オール3」では高校を選べない可能性が高い

・中堅以上の高校を志望するなら、学校成績だけでなく本番の実力勝負の要素が大きくなる

 

皆さんはどのレベルでしょうか?希望進路と実力は一致しているでしょうか??

今回のテストが良いきっかけになることを願っています。