○○⇒△△⇒分かる

|勉強一般

前回記事でも紹介しましたように、駿台のベテラン数学講師の阿部先生のお話しを聞ける機会がありました。

前回は大学受験数学の話が中心でしたが、勉強する全学生に通ずることも仰っていました。その中から一つをご紹介。

 

今回タイトルにしている「〇〇⇒△△⇒分かる」ですが、△△と〇〇に入る言葉が分かるでしょうか?

少し考えてみてください。

 

以前このブログでも「『分かる』と『できる』は違う」というのような内容の記事を書きましたが、やはり「分かる」とか「理解する」とかいうことはなかなか難しいことのようです。そして、「分かるからできる」というのは正しいようで、必ずしもそうではないことのようです。

さて、まずは△△から。

△△=「できる」です。つまりタイトルの後半部分は「できる⇒分かる」となります。

ちょっとまて、分かるからできるんちゃうんかい、と思う人もいるかもしれません。

しかし実際のところ、勉強でも運動でもできる人というのは、それほど多くの説明を受けなくても、初めからそれとなくできたりしませんか。

もちろん、言語化できないだけで、本人的には勉強にしろ運動にしろ何かしらのコツをつかんでいることでしょう。そして正しい動きを繰り返すうちに、より理解が深まっていくことになるのです。

では、ほとんどの人がそうですが、よーいドンで「できない人・苦手な人」はどうすればいいのでしょうか。

そこで〇〇が出てきます。何か予測できたでしょうか?

〇〇=「まねる」です。

まず教わったように「まね」してやってみる。それをできるまで繰り返す。教われない場合は上手い人を自分でまねてみる。

言われてみれば、何でも「まね」から入っていませんか?

幼児期に言葉を覚えるとき、文字の書き方、九九の計算・・・・・

まねして反復しているうちにできるようになり、できるようになると意味が分かってきて、理解につながっていく。

 

かく言う私も高校時代、高1の定期試験で数学をボコボコにされた後、数学が得意な友達のまねをして、自分の中に何とか取り入れようとしていました。

そうしていると、数学ができる人は色々実験しながら思考していることに気がつきました。計算も自分より全然正確でした。

「言われたらそうやけど、なんでそうしようと思ったん?」「ん?さぁ??」みたいなこともありましたがw

 

「まねる⇒できる⇒分かる」

「分かるからできる」と思っていると、分からない分からないと前に進めずに挫折します。自分は苦手だと思っている人ほど、とにかくまず「まね」をして反復して型を作って「できる」ようになりましょう。

 

最後に話が少しそれますが、「まねる」には謙虚な心が必要です。

結果も出ていないうちから「自分はできている」とか「自分の頭で考える」とか意固地になっているようでは、多くの人にとっては上達の妨げになる可能性が高いです。

苦手で結果が出ないのであれば、まずは言われた通りにやってみましょう。