分からないことが分からない
|勉強一般
梅雨で雨ばかりの一週間でした。来週は落ち着いてほしいところですね。
さて、タイトルになっている「分からないことが分からない」ですが、意味はわかるでしょうか?
これには二つの意味があります。
①「自分が分かっていない状態」を認識できていない
②分かっていないのは理解しているけれど、どこの箇所が分からないのかが曖昧
「勉強が分からない」と学生が言う場合、②に当てはまります。
「なんとなく分からない」という状態が正にこれで、全然理解できないわけではないが、テストで得点できないというパターン。
②の対処は、時間はかかるかもしれませんが、比較的簡単です。
例えば数学の文章問題なら
「文章の意味がそもそも分からないのか」「立式ができないのか」「計算ミスをしたのか」
というように、できなかったことをイメージしながら繰り返し演習すれば、少しずつ改善されます(時間はかかるかもしれませんが)。
重症なのは①の方です。
なんせ「自分が分かっていない状態」を認識できていないのですから、自分では対処のしようがありません。
そもそも自分ではできているつもりですから、自分一人では反省もできなければ改善も絶対にできようがない状態です。
中学生までなら周りが勉強しますので、多少なりとも危機感を感じやすい環境でしょう。
高校生はどうかな?
「志望大学、学部によって必要な科目が異なる」とか「学校の勉強だけでは不十分」とか
①の分からないことが分からない人がけっこういるように思います。
塾に通う最大のメリットは、勉強内容に限らず考え方も含めて「あぁ。ここが分かってなかったのか。」と自分を認識できる機会をがあることだと思います。
勉強を教えるだけでなく、そのような機会を与えられる塾でありたいと思っています。