○○世代

|勉強一般

GWが明けました。自粛ムードでこんなに閑散としたGWは誰もが初めてだったと思います。

 

さて、世間では良く「○○世代」という言葉を耳にします。

野球なら「松坂世代」、サッカーなら「プラチナ世代」、人口比率が高い「団塊の世代」とか。(ちょっと古いかな、、、)

 

私の世代は「ゆとり世代」と言われることがあります。

「ゆとり教育」という名のもと、主要教科が一部簡素化される代わりに「総合的な学習」なるものが学校では行われていました(円周率は私は「3.14」でしたが「3」だった頃もあった模様)。

正直「何やっとったかよくわからん」内容でしたが、まぁ自分で何か調べて発表みたいな時間があったような気がします。

当然ながら我々当時の学生が望んだわけではなく、国の方針として取り入れられたものです(狭義には2002年度~2010年代まで)。

その教育方針の結果には賛否両論あるようですが、いつの間にやら「ゆとり世代」と勝手に一括りされ、「これだから「ゆとり世代」は・・・」といった不愉快な言われ方をする機会もしばしばありました。

 

そして今現在、不謹慎かもしれませんが、このままでは「コロナ世代」なるものが生まれそうな気がしてなりません。

休校の延長に伴って、学生の皆さんの学力に強い危機感を持っています。

世間ではやはりといいますか「緊急事態宣言」と「休校の延長」が決まりました。

これだけ休校してしまったら、いつも通りのスケジュールで教育課程が終わるはずがありません。

当塾生の学校の様子を見ていると、対応はまちまちです。

私立中高の一部では「オンライン授業」によって普段の時間割通りに行われているところもあります。導入がまだの学校でも少しずつ準備が進んでいるようです。

対して公立小中高は4月の段階では「課題出すからやっとけ」みたいな感じです。(5月もそうみたい)

高校生は未習の範囲も含まれており「教科書や問題集を見て自分で進めて」と言われているようです(小学生もそのようですね)。

中学生は課題が少なく「心配だから宿題を増やしてほしい」という意見も頂いております。

公立の学校は国のシステム上、勝手なことは出来ないので仕方のない面もあると思います。ただ、そのしわ寄せは学生にきます。

仮に学校が再開されたとしても、今のシステムのままではカリキュラムを消化するために光の速さで授業が進みます。

巷では「9月から新学期」などという意見もありますが、仮にそうだとしても半年も何もせずにいれば体力と同じで学力もどんどん低下します。

 

一方で学校がないために、効率よく勉強できる人も少数ですがいるようです。

学校のようにみんな一緒にゆっくり進める必要はありませんので、自分に必要な勉強が分かっている人は学校が無いことで勉強の密度が上がります。

※難関大を目指す高校生などはこのくらいでなければいけません。

「言われなくても自分で勉強できる人」と「学校があるから仕方なく勉強していた人」、要は上位層とその他の差が非常に広がっている「コロナ世代」がこのままでは形成されます。

 

「コロナで学校がないから何も勉強していない」という方。そろそろ本当に危機感を持った方がいい。

「2カ月の休校は2カ月で取り戻せる。」と思っている方もいるかもしれませんが大きな間違い。頭も使わないとどんどん衰えていくので、少なくとも休んだ時間の1.5倍はかかります。

 

近い将来「コロナ世代、学力差が顕著。」なんてに言われないように、微力ながら出来ることはやっておきたいと思うこの頃です。