公立校の現状と課題
|保護者の方向け
ここ2~3年の公立校の生徒の様子を見ていると、通知表の「3」ではもう学力が信用できなくなってきていると感じます。
数学の基本公式を覚えていなくても、英文法があいまいでも、授業中真面目に座っているだけで「3」が付きかねないと感じています。
現状の小・中学校の公教育は、はっきり言って課題が山済みです。
どんな人間にも日本で生きていく上での最低限の学力をつけるのが公教育の使命のはずだったのですが、必要な厳しさが失われていっている教育環境に加え、昨今蔓延している「自由な教育」「自分らしく生きる」「好きなことだけをする」といった思想が、「別に勉強できなくてもよい」という考えにつながっていないかと大いに懸念しています。
学校の先生の中にも「最近はタブレットやスマホを使うし、漢字はそこまで暗記しなくてよい」とか言ってしまう人もいるそうで。。。
そうした環境になると、できない人間が少しでも努力して人並みになることが非常に難しくなり、意識が高いわけでも低いわけでもない中間層が下向きに引っ張られ、結果として全体のレベルが下がってしまっている。
少子化なのである程度は仕方ないことなのかもしれませんが、物事への意識・危機感の低下というのは顕著です。
「できないのなら、できるように頑張る」って普通のことです。
ところが、どうにかこうにか頑張ってみるより先に「できなくてもいい」が先にくる。そんな世の中です。
そうやって甘々で育った先にあるのは、大人の方なら分かると思いますが、過酷な競争社会です。
近くにいる友達や知り合いだけが競争相手なのではありません。昭和や平成にはほとんどなかったAIや機械化、移民の波との戦いもあります。
自分の目に見えている子供たちには、勉強を通してなんとかしてあげたいと思うこの頃です。