大学受験を成功させるために必要なこと

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大学受験を成功させる大切な要素として、基本的な学力はもちろん重要ですが、それよりも「大学受験の本質を理解すること」ひいては「取捨選択」が非常に重要な考え方になります。

 

大学受験は公立高校受験のように「5教科」で受験するものだけではありません。

国公立大受験であれば共通テストで5教科7科目が必要ですが、上位公立高校であれ私立高校であれ、よほどの学力がない限り、国公立合格は非常に難しいです。

では私立大学受験はどうかというと、極一部の大学を除き、「3教科程度」が受験科目となります。

文系であれば「英語、国語、社会or数学」、理系であれば「英語、数学、理科」。

つまり私大受験に関しては、苦手科目を無理に勉強する必要はないということです。

この「志望校の選定」→「科目の取捨」という流れが早ければ早いほど、効率的に学習を進めることができます。

ところが非常に残念なことに?、中堅以上の高校では国公立大受験を勧められることが少なくないようです。

大学受験の仕組みと生徒本人の学力をきちんと考慮したうえで「国公立を目指す」のであればいいのですが、そもそも公立高校のカリキュラムのほとんどは国公立大学受験に適応していません。誰のせいとかではなく、授業時間が圧倒的に足りないのです。

中学時代と同じように「学校の勉強を頑張っていればなんとかなる」とか思っていませんか?

きちんとした大学受験の知識がなければ、「そんなもんかね」って実力不相応な目標を知らず知らずのうちに選んでしまうことになりかねません。

 

話が少しそれましたが、「科目」の取捨選択の例をひとつ。

「国公立大を目指せるかどうか」というのは、「高校数学を理解できるか」にかかっています。

高校数学は多くの人にとっては、教科書の公式を理解したり、運用するだけでもかなり難しいです。

一つの基準として、高1で習う「絶対値記号の外し方」と「二次関数」で出てくる「場合分け」が理解できるかどうか、です。「絶対値aとは?」と聞かれて、答えられますか?

高校数学を大学受験科目として使える生徒の中学時点での簡単な学力の目安としては、「公立中で余裕で通知表「4」以上をとれる」レベルです。ギリギリではありません。余裕で、です。

そうなってくるとほとんどの高校生にとって、辛辣でありますが、数学は受験科目から捨てて文系科目に集中したほうが良い大学に行ける可能性が高まるということです。

定理や公式でさえ理解が難しい数学に勉強時間を取られ、英語や国語がおろそかになり、早くに私大文系に絞っておけばもっといい大学に行けたのに、というのはよくある話です。

 

他には部活ですかね。

部活をしながら高校の勉強を完璧にこなすってのはなかなかにハードです。

「文武両道」ってのは聞こえはいいですが、できるかは人それぞれですし、目標によりますよってことです。

※部活を否定しているわけではないので、誤解無きようお願いします。塾長は高校時代、野球部です。

 

高3生はもうそろそろ推薦受験が始まります。

高1・高2の皆さんは、卒業後のイメージをしているでしょうか。