高校継続のススメ

|大学受験

先週は主に中3生と保護者の方向けに、面談をしました。

冬期講習や入試対策についてのお話しはもちろんですが、同時に高校コースの案内も毎年しています。

 

大学進学を視野に入れている方には特に、高校コースへの継続を勧めています。

理由は単純ですが「塾を辞めてしまうと、勉強しなくなるから」です。

 

多くの中学生が「高校受験が終わったし、勉強はおしまい」とでも言わんばかりに、中学で卒塾していきます。

まぁ大学進学を目指していないのであれば、別に勉強は必要ないかもしれません。

そうではなく「いやいや、塾を辞めても勉強やりますよ。一旦辞めるだけ。」と考えている人もいるかもしれませんが、この考えが大きな罠です。

以前にも本ブログで書いていますが、中学での勉強と高校での勉強はまるっきり異なります。

大きな違いとして

①目指す大学によって、必要な勉強が異なる

②学校の勉強だけでは質・量ともに足りない場合が多い

③入試の仕組みが多岐にわたる

 

中学では全員同じような勉強をしていれば(レベルは違えど)受験勉強になりました。

「内申点」=「学校の成績」はすごく大切でした。

一般入試と推薦入試くらいしか、試験の種類はありませんでした。

全部全く違います。

 

残念なことに、ほとんどの高校生(特に公立校)がこの違いを知らず、気付かずに学校生活を送っています。

さらに話がややこしいことに、今の時代、大して勉強しなくても(言い方は悪いですが)金さえ払えば大学には行けます。

そういった方も多いからか「高校受験ほど勉強せずとも何とかなった」という意見が、まことしやかに言われているのを聞きます。

まぁ、大学ならどこでもいいというなら別ですが、問題は「国公立や関関同立といった有名大学を狙いたい」と考えている学生が、何も知らないまま周りと同じように過ごし、3年になってから現実に気付く、というパターンです。

過去三年で、高3になってから入塾してきた生徒がいました。

能力は悪くなかったのですが、如何せん受験への知識が乏しく、第一志望へは厳しい状況と言わざるを得ませんでした。

他の大学には合格出来ましたが、もう一年、いや半年でも早く入ってきてくれていれば。

有名大学に合格したいと考えているのであれば、「早い段階から情報を仕入れて」「学校の勉強とは別系統で」勉強していく必要があります。

 

大学進学を考えている方をイメージして書きましたが、実際のところ、自分の将来について具体的に考えている高校生は少ないと思います。

でも、そういった方こそ、とりあえず辞めるのではなく「とりあえず継続」してみて「勉強して大学に行くのが自分の将来ではない」と思ってから、退塾でいいのではないかと思います。

「どんな大学があるのか」「そもそも大学進学のメリットは?」「どうすれば合格できるのか」

こういったことを聞いてから進路を選択していくべきなのに、普通に高校に通っているだけではなかなか難しいのが現実です。

 

大学進学を考えている方は、是非とも高校でも通塾を検討していただければと願っております。