現代文は難しい

|勉強一般

春の面談で中学生から「国語が難しい」とのお話が多かった。

近隣の公立中では国語の定期テストが難しいようで、問題を見ると確かに受験問題よりも難しくなっている。

平均点が50点を割っているようなところもあるようで(ちょっと難しすぎるかも?)、どうしたらいいでしょうかというお話し。

 

一般的に「現代文」は非常に難しい。

「日本語なんだからだれでも読めるでしょ」と軽視されがちだが、中学生レベルになると抽象的な言葉も多くなり「何が書いてあるのか」を読み解くのが難しくなってくる(抽象的の意味、分かりますか?)。誰でも読める日本語だからこそ、難解なものになりやすい。

そして、これはどの科目にも言えるかもしれないが、中学の定期テストでついていけない生徒の多くはそもそも小学校の文章からかなりあやしい。

となると、勉強して国語の力を伸ばしたいと思うのだが、他の科目に比べて「国語の力」≒「読解力」を伸ばすのは非常に時間がかかる上に、得点に結びつきずらい。

「現代文(国語)」の力を向上させようと思ったら、多くの文章を読む必要がある。しかし、「正しい考え方」に沿って読まなければ「ただ読んでいるだけ」になる。

また、計算問題や理科社会の暗記分野、英語の文法などを学習した方が得点は上がりやすいし、上がりやすいと言ってもそれなりに時間は費やす必要はあるわけで、国語の勉強をする時間は多くは取れない。

 

当塾が小学生には「国語」の受講を勧めているのには、この理由がある。

中学になり、英語や理科、社会などの他の科目が忙しくなる前に「文章を読み、解答を書く」練習をしておいた方がよい。

文章を正しく読み、書ける「国語力」は、どの教科にも通じる力である。

 

で、質問の「国語の点が低いですが、どうすればよいでしょうか?」の回答。

上記のような側面(現代文の文章問題は勉強時間が即結果に反映されにくい)があるので、平均以上、もしくは半分以上得点出来ている人は気にしすぎない方が良いかもしれない。

ただ、30点以下程度の場合は、まずは暗記物の漢字を完璧にすることを優先してほしい。定期テストであれば、文章問題はそこそこに覚えるだけの暗記物であれば得点に直結するから。

「まずは暗記物を」というのは高校生にも言えて、現代文よりも「古文・漢文」から固めるのが(実は)王道だったりする。

 

今年の春期講習では「国語」の希望者か多くいたので、国語の文章の読み方・考え方を伝えていければと思っている。

それですぐに得点が向上するわけではないが、まずは「国語の勉強に対する考え方」や「文章を読むときの着眼点」を知ってもらいたい。