プロスポーツ選手の発言に思うこと

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近年、プロスポーツ選手からこういった発言を耳にする機会が増えました。

「練習はやらされてはいけない。自分の頭で考えてやるべきだ。」「厳しい指導は必要ない。自分で気づかせるべきだ。」

サッカーでは本田圭佑選手、野球ならダルビッシュ選手や筒香選手がこういった趣旨の発言をしているのを聞いたことがあります。

確かに、一昔前の根性論には私も賛同しかねるのが正直なところです。

しかしながら、いくら有名選手が言っているからといって、みんながみんな鵜呑みにしてしまうのは危険だと感じています。彼らは我々一般人と違い、プロスポーツ選手になれるほどの天才なのです。

 

こういった発言の背景には「学生時代の非効率な練習」や「理不尽な慣習」などが経験としてあるようです。

ですが、上記の選手はプロになれるほどの才能に恵まれていて、周りもおそらく上手い選手ばかりのなかで過ごしてきたのではないかと思われます。まぁ全員が全員プロというわけではないでしょうが、一般的に見ればレベルの高い環境でプレーしていたことは間違いないでしょう。そういった高いレベルにあるからこそ「自分の考え」というのが持てるのです。

極端な例かもしれませんが、野球やサッカーでポジションの動きも分からない人が、自分で考えてできるようになるでしょうか。無理ではないかもしれませんが、明らかに非効率でしょう。

「自分の頭で考えて、自分で気づいて。」というのは、ある程度のレベルに達してからの話なのです。ほとんどの人は、始めは教えてもらいながら、教わったことを素直にやってみるのが良いと思います。

 

勉強でも同じですよ。授業をしていて「この書き方は間違いやすいよ」とか「こう書いた方が計算が速いよ」とか、何気ない、しかし重要なアドバイスを色々しています。ですが時々、アドバイスをあげてもずっと我流の方法で解き続けている生徒もいます。残念ながら、こういうタイプの生徒は成長が遅いですし、どこかで学力が頭打ちになりやすいです。

 

さっきのスポーツ選手の発言ですが、人によっては真逆に聞こえることを言っています。

プロ野球のヤクルトや巨人で活躍したラミレスさんは(ラミちゃん知ってるかな?)、スポーツ少年へのアドバイスとして

「両親の言うことを聞くこと」「学校の先生の言うことを聞くこと」「監督・コーチの言うことを聞くこと」

と言っています。

どちらが正しいとか、間違っているとかいうのでありません。

どちらも正しいし、「言われたように素直に取り組む⇒自分で考えてみる」という順番の問題なのです。

 

勉強でもスポーツでも、最終的にはどこかのタイミングで自分なりの上達の方法論を見つけるようになるのが理想です。

この抽象的な「どこかのタイミング」を一人ひとり見定めて、助言を送るのが教える側に必要なことだと思います。

そんなことに気を付けながら、毎日授業しています。