大局観

|勉強一般

9月に入り、学校が再開されましたね。

無事に進めているところもあれば、休校やら短縮授業やらとなっているところもあるようです。

前回記事にも書きましたが、きちんと「事実」を見て、何が問題点なのか、これから我々がどうあるべきかを一人一人が考えてほしいですね。

 

さて、勉強の話ですがここ数日、中高一貫の中3生に「大学受験の仕組みと考え方」について、大枠を話しているところです。

何故かと言うと、中高一貫校では中3くらいでボチボチ本格的に高校の内容に入っていく時期だからです。そして勉強内容がどんどん難しくなっていくわけですが、そもそも「この勉強の先に何があるのか」を知っていないと損する可能性が高くなります。

具体的には「どんな大学があるのか」「どんな学部・学科があるのか」「それらの違いは?」「受験の仕組みはどうなっているのか」といったことです。

大学進学を考えているのにこういった大前提を知らなければ、「ルールを知らずにスポーツをしている」のと同じです。

それにきちんと仕組みを知り、目標があった方が、勉強のモチベーションにも繋がります。

特に来年度の高1生(現中3生)の年代からは高校の学習指導要領が変更になり、大学受験にもいくらか変更が出る予定ですので、今後も注視しておく必要があります。

そしてルールや仕組みを知ったうえで「自分がどうしたいか(どこの大学に行きたいか)」と「そのためにどうすればよいか」を考えていく必要があります。

まず「目標」を決めます。次に「今の自分の状態(学力)」を考えます。

そうすることで初めて、「今の自分に何が足りていなくて、これから何をどのように勉強していけばよいか」が分かります。

 

目先の問題にとらわれず、大きな視野で物事の全体像をとらえる。これを「大局観」といいます。

将棋や囲碁などのボードゲームで使われる言葉で、「あの駒・陣地が取られそう」とかではなく、「今はトータルで見て攻めるべきか、守るべきか」など、全体を俯瞰してみる能力のことです。

この「大局観」は、あまり意識されませんが、勉強においても非常に重要です。

つい目先の問題が分からないとか、学校の宿題が多いとか、学生はそういった些細な問題にとらわれがちです。

ですが一番大切なのは「自分が将来、どうなりないか」「そのためには何が必要で、今何をすればよいか」ということなのです。

で、何が必要なのかを知っておいてもらうために、大学受験について総合的な話をしているところです。

中高一貫校の生徒といえど、きちんと理解している生徒はあまりいないのが実際のところで、まぁ学校カリキュラムがそれなりにいいのでそのうち気付くのですが、早めに知っておくに越したことはありません。

また、学校のカリキュラムが~と言いましたが、それも個々人にカスタマイズされてはいないので、結局は自分で勉強計画を立てていく必要はあります。

 

公立中出身の高校生には、高1の始めに「大学受験の仕組み」の話をします。最近は今後の勉強計画について話しましたね。

伝えているように「公立高校を目指した受験」と「大学受験」は全然違うからね~。そこの考え方を変えることがスタートライン。

 

「今の自分はどういう状況で、何が必要か?」考えて理解して、行動(勉強)していますか?