「基礎」=「簡単」ではない

|勉強一般

勉強を教えていると「基礎ができていないなぁ」と感じることがしばしばあります。

今年の夏期講習では特に多く、まぁできてないから塾に行っとるねんという話ですが、けっこうな数の学生が基本的なことが曖昧な状態で、学習内容だけが進んでいるように思います。※きっとウチの塾だけじゃないはずw

 

顕著なのは、中学生の数学と英語です。

まず「数学」ですが、一番多いのが分数・小数の計算が曖昧というやつです。これに関してはこの仕事をしていて毎年思います。

具体的には

・分数の足し引きで「通分」を忘れている、すぐに出てこない。

・分数の掛け算なのに通分が始まる。

・「整数+分数」(3+1/2など)になると固まってしまう(3=3/1という考え方(整数の分母は1)が抜けている)

・0.6×0.3=1.8、0.6÷0.3=0.2、1.5+3=1.8などの間違い、小数の基本ルールがあやしい。

といった具合に、小4~小6で学ぶ「算数の計算」が不安定な中学生が目につきます。

中学で学ぶ計算(正負の数、文字式、方程式)は、これらの計算ができている前提で授業が進んでいきます。

「分数や小数の計算」に「正負の数」や「文字式」のルールが混ざるのです。

そうなるとますます分からない、計算間違いが増えてしまいます。

 

※小学生でも時々「分数の足し引き」と「分数の掛け算・割り算」がごっちゃになっているのを見ます。

恐らくは小4・5で「分数の足し引き」を習い、小6で「分数の掛け算・割り算」を習うからでしょう。

小6になって「通分」が出てこない生徒がたまにいます。

 

「英語」であれば「単語」と「文法」が基礎になりますが、これらがある程度できていないと文章は読めませんし作れません。

英語は言葉なのですから、まずは単語を覚えましょう。

塾生には英語を始める前に必ず説明しますが、「机」「えんぴつ」「食べ物」「数字」などの単語が分からなければ、日本語ですら使うことは不可能です。

受験生になって一気に暗記なんてしんどいですし、まず非常に厳しいです。コツコツ覚えましょう。

 

数学の話に戻りますと、上記に書いたこと(分数、小数、文字式の処理)がスラスラできて初めて「算数計算の基礎ができている」ということになります。

ただし、タイトルにもしていますが「基礎」は「簡単」という意味ではありません。

ミスなく計算するには相応の練習が必要ですし、そもそも「自分がどこが分かっていないか・何故できないのか」が分からないのであれば、塾に行くなりしてコーチングしてもらう必要があります。

もちろん勉強が得意でサラッとできる人もいるとは思いますが、上記の基礎計算は数学の評定で「4」を取っている生徒でもけっこうミスが出ます。

「3」の生徒だとかなりあやしく、「2」以下の生徒だとミスではなく、そもそも理解できていない可能性が非常に高いです。

逆に言えば、きちんと基礎計算ができれば数学は「3」や「4」を取れる可能性があるということです。

 

繰り返しますが「基礎」は「簡単」という意味ではありません。

「基礎」は「全てのベース(土台)」という意味です。

土台がしっかりしていれば、上のレベルの問題もどんどん演習して解けるようになるのです。

 

必要なのは「正しい意識の持ち方」と「反復練習」です。たかが計算で、数学はけっこう改善しますよ。