「量」から「質」

|勉強一般

梅雨も終わり、当塾では来週から夏期講習が始まります。

受験生は特に気合を入れて挑みましょう。

 

今回は勉強の「量」と「質」についてです。

よく聞くのが「やみくもに勉強しても意味がない。「量」よりも「質」を高めることが大切だ」という意見です。

確かに間違ってはいないと思います。

しかしながら、この仕事をしていて私が思うのは「生徒の多くはそもそも勉強量が足りていない」ということです。

スポーツでもなんでもそうですが、ある程度の量をこなさなければ物事は身につきません。勉強も全く同じです。

例えば「量」より「質」といい、1日30分程度しか受験勉強しなければどうなるでしょうか。どんな優秀な生徒でも、まず志望校合格は難しいでしょう。

少し極端な例ではありますが、多くの生徒がこれと似たような状態にあると感じています。

要するに「勉強量が足りていない」のです。

ややこしい?のが、人によって必要な勉強量が異なることです。こちらは書き出すと長くなるので次回にします。

 

テストで思うように点が取れていない生徒が「テスト前は学校の課題しかしていない」というのであれば、明らかに量が足りていません。

そして「必要最低限の勉強量」というのは往々にして自分が思っているよりも多いものです。

 

では何でもいいから「量」をこなせばいいのかというと、そうではありません。

例えば「問題の意味を理解せず、ただ反復する」「記号問題の記号だけ覚える」などはいくら時間をかけても効果は薄いでしょう。

テスト前は1日5時間くらいは勉強しているのに、思うように得点が上がらないなどは勉強内容、すなわち「質」が問題の可能性があります。

塾に通い始めて急激に伸びる生徒に多いのがこのタイプです。

 

結論になりますが、「量より質」でも「質より量」でもなく「量から質」というのが正しいのではないかと考えています。

まず量をこなしてみる。その中で「自分に必要な勉強量」や「自分の弱点」が分かってくる。

どのくらい勉強すればいいのか、どこを重点的に勉強するのか。考えながら量をこなす。すると自分の勉強の「質」が上がってくる。

「量」をこなしていく中で「質」に変換する時期が来る、ということです。

始めに「効率」や「質」のことばかり考えて、結局何もしていないということはないでしょうか。

 

あのイチロー選手も「遠回りすることが近道」と言っています。

まずは色々やってみて、「量」をこなすことからスタートです。

 

一般的に個別指導塾は細かく見てもらえる代わりに価格が高く、勉強量を確保するのが難しかったりします。

それを補うのが当塾の「無制限コース」だったりします。

 

最後は宣伝になってしましましたが、今日はここまで。