模試の考え方
|勉強一般
公立中学は中間テストの時期ですが、中3生にとっては模試の時期でもあります。
当塾では「兵庫V模試」を利用していますが、基本的には外部受験をしてもらっています。
「初めての場所で知らない人と一緒に問題を解く」というこの上ない受験のシミュレーションができるからです。
また、経験則だけで志望校を考えることを避けることができます。
問題を解いて判定をもらうことだけが模試の意義ではありません。
※以前も同じような記事を書いたのでリンク貼っておきます。概ね模試への考え方に変化はありません。
一方で高校生の模試ですが、最近学校で「進研模試」を受けたと結果を持ってきてくれます。
ですが、ハッキリ言ってしまうとこの模試は「ほとんどの高校生には参考にならない」模試です。
理由は「模試の形式・難易度と受験問題のそれが一致していないことが多いから」です。
例えばこの模試は国・数・英ともに記述の問題が多く含まれています。例えば国語なら「80字でまとめよ」とか、英語なら英作文とか。数学も記述させる問題がほとんどです。
ところが記述が必要な問題が出題されるのは、いわゆる「難関大」特に国公立がほとんどです。関西の私立で言えば、関関同立の一部の問題に記述形式が見られますが、産近甲龍も含めたほとんどの大学の入試問題はマーク形式です。形式だけでなく、難易度も「難関国立大の入試問題」が一番近いです。
形式も難易度も全く違う模試が、果たして参考になるでしょうか?
「難関国公(近隣で言えば神大以上)を目指している学生」が参考になる部分もある、くらいの模試です。公立高校の生徒であれば、ほとんどの高校生が手も足も出ないのが現状です。
だからあかんというわけでは断じてなく、キチンと大学入試の本質を理解しているかが最重要です。
中学の時の高校受験のように
・みんなで同じ問題を受けるのではありません。行きたい大学によって問題の難易度・形式が異なります。
・「模試でE判定だから厳しい」とかでは決してありません。まずは志望校を決めて過去問を見ましょう。
高校生の模試についての結論は、「オープン模試がない大学は、過去問を解いて合格最低点が取れるかどうか」が基準になります。
一口に「模試」と言っても中学高校で考える要素は全く異なります。
何事もそうですが、「なぜ模試を受けるのか」「なぜその勉強をするのか」といった本質を捉えることが重要です。