得意を伸ばすか、苦手を無くすか
|勉強一般
勉強をしていく上で、
「得意科目を伸ばした方がいいですか?苦手科目を無くしたほうがいいですか?」
との質問をたまに受けます。
結論から申し上げますと、(何でもそうかもしれませんが)「個人による、状況によるので絶対的な答えはない」となります。
これだと当たり前すぎるので(笑)、もう少し掘り下げます。
まず、ほとんどの小・中学生にとっては「苦手を潰していく方が非常に効率的」です。
大半の生徒は公立高校を受験するでしょう。兵庫県の公立高校入試は(推薦入試を除いて)5教科(国・数・英・社・理)の試験が行われます。
この5教科間の得点に優劣はありません。全て100点満点で換算されます。
ということは、五教科バランス良く伸ばしておいた方が有利となります。得意科目が少々コケても、他の科目で補うことができるからです。
また「20点の科目を50点にする」のと「90点の科目を100点にする」のとでは、一般的には前者の方が圧倒的に簡単です。
少なくとも平均点付近までは、苦手を消していく勉強の方を優先した方が、全体のバランスを考えた際に効率的と言えます。
これが高校生になると少し話が変わります。
大学受験を目指すと仮定した場合、大まかに「私大受験」と「国公立受験」に分かれます。
「私大受験」の場合、文系は「英・国・社(数)」理系は「英・数・理」の三科目受験が最も一般的です。
そもそも受験科目が少ないので、人によっては数学や国語をそこまで(ほとんど)勉強する必要がなくなるのです。※最低限、学校を卒業できる程度には必要ですが。
「数学が苦手だなー」って人でも、無理に苦手科目を勉強しなくても大学受験の準備はできるのです。
「国公立大受験」になると共通テストがあり、有名どころでは「文系で5教科6科目」「理系で5教科7科目」が課される大学がほとんどです。※もうすぐ情報が追加される予定。(けど、まだ私はホンマかいなと思っています。)
したがって、共通テストで志望校のボーダー以上は得点できるように、バランスよく勉強したいところです。
しかしこれも「難関国公立」だと少し様子が変わり、二次試験の配分が多くなるため、「バランス型」の生徒より「一点突出型」の生徒の方が有利になったりもします。
長くなりましたが「公立高校を目指す」のであれば、まずは苦手科目を克服することを優先してほしいです。
繰り返しますが「20点の科目を50点にする」のと「90点の科目を100点にする」のとでは、一般的には前者の方が圧倒的に簡単です。
通知表で言えば「4」を「5」にするよりも、まずは「2」を「3」にすることに重きを置いた方がいいでしょう。
夏期講習も折り返しを迎えました。
今回は塾生のほぼ全員が参加してくれましたが、皆さん順調にレベルアップできています。
暑い日が続いていますが、集中して勉強しましょう!