保護者の方にできること

|保護者の方向け

学校で学ぶ「勉強」において、保護者の方がお子様に「直接勉強を教える」というのはなかなか難しい面が多くあるかと思います。

そもそも学校や塾の先生でもない限り、中学での学習内容などほとんど覚えていなくても、ある意味当然です。

また、覚えていたとしても「自分が覚えている・分かっている」のと「上手に教えられる」のは全く別のスキルです。

親子だと遠慮がない分、ケンカになったりもしますしね。

 

では、何もしなくて良いのかというとそうではありません。

「保護者の方ができること」は一番に「勉強できる環境を整えてあげること」です。

そう聞くと「お金を出して私立や塾に通わせてあげる」ことを想像するかもしれません。でも、それはほんの一部で、大切な要素ではありません。

・栄養のある食事を食べさせる。

・規則正しい生活を送る。

・時間を守るなど、社会的なマナーを大切にする。

こういった、一見当たり前で誰にでもできそうなことが、勉強に集中できるかどうかのかなり重要な部分を占めています。

栄養や睡眠が不足していれば、集中できません。

時間にルーズ、お礼が言えないなど、社会のマナーを大切にできなければ、仮に勉強がそこそこできたとしても意味がありません。

 

あと、直近で言えば、お子様の進路にも多少でいいので気を配ってあげてほしいなと思います。

面談で保護者の方に志望校や進路を聞くと、「本人に任せています」ということをしばしば聞きます。

もちろん、人生は本人のものですから本人が決めればいいのですが、何の情報も知らない子供がきちんと自分の進路を考えるのは難しい、というか無理です。

親御さんのできる範囲で色々な選択肢があるということを教えてあげたり、勉強で言えば、どのような学校に行きたいのかなど、答えが出なくてもいいので考える機会を持ってあげてほしいです。

「本人に任せています」というのは一見聞こえがいいですが、子供からすれば「そんなこと言われても、、、」ってなことでもあるのです。

まぁ、干渉しすぎも良くないのですが、小中高と上がるにつれて自分で決めることの抽象度を上げていくのがいいのでは、というのが持論です。

 

他にも勉強が始まる前の幼少期に、色々なことに興味が持てるように様々な刺激を与えるとかあるのですが、「もう中学生とかになってるねん。」「とにかく点数をあげないとあかんねん。」「でも自分では教えられへんねん。」って話なら、やっぱり最後は勉強できる・レベルアップが望める環境にお金をかけてあげることが、最適解になるのかなと思います。