-リベラリズム- 多様性に溺れる社会
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アメリカ大統領選挙は共和党のドナルド・トランプ氏が再選しました。
接戦が予想されていましたが、フタを開けてみればトランプ氏の圧勝でした。
思うに、アメリカ社会は“リベラリズム”に疲れているのだと思います。
トランプ大統領の掲げるスローガンは「アメリカ第一主義」です。
その政策の一環に「不法移民の追放」があります。
日本と違い、メキシコなど陸続きの国を隣に持つアメリカは(日本のような島国の方が珍しいですが)、隣国からの大量の移民に苦慮しています。
許可なくアメリカに入ってきた移民が、安い労働力で雇われる。
その結果、アメリカ人のブルーカラーの仕事が奪われてしまっている。
長年、大きな社会問題となっていて、この状況を是正しようとする動きがあります。
「追放」とか言われると悪いことのようですが、不正に国内には入れないようにしようという、至極普通の考えなのです。
安い労働力にとって代わられ、自分の仕事が無くなったらどう思いますか?
一方で「貧しい国から困ってきているのだから、移民は受け入れよう」という考え方もあります。
「社会は多様性が大切。色々な人を受け入れよう。」という考えです。
選挙で敗れたハリス氏がいた民主党の考え方です。
どちらが正しくて、どちらが間違い、ということは言えません。
もちろん国の政策は移民問題についてだけではありませんが、今回の選挙では共和党のトランプ氏に賛同する声が多かったということです。
冒頭の「リベラリズム」という言葉ですが、自由主義の立場をとることを言います。
ざっくり言えば「個人が自由な考えを持って、自由に行動したらええやないか」という考えです。
これは「みんながいろんな考えを持つんだから、いろんな人を受け入れよう」という「多様性」にも繋がります。
この「リベラリズム」「多様性」にNoを突き付けたのが、今回のアメリカでの選挙結果なのです。
さて、話が変わりますが、日本では登校拒否の学生が増加しています。
あくまでも私の肌感覚ですが、日本でも「多様性」という言葉が言われ始めたとともに、徐々に登校拒否の学生が増えていっていると思います。
「学校は僕私に合っていない」「行くも行かないも個人の自由」
こういった考えも認めるのが「リベラル・多様性」なんです?
学校でそのような生徒がいると、先生は「特別対応」に追われます。
その生徒のためだけに課題を作ったり、家庭訪問に行ったりと仕事が増えます。
「ウチの子は特別だから、教師なんだから、そのくらいして当たり前」でしょうか?
アメリカで真っ当に働いていたアメリカ人が、「リベラル・多様性」の旗印のもと、ルールを守らずに入国してきた移民のせいで割を食う。
この状況と何ら変わらないと思うのは私だけでしょうか??
話が飛躍したかもしれませんが、別に登校拒否になっている人を批判するつもりはありません。
皆、それぞれ事情がある。そんなことは分かっています。
でも「多様性」の名の下に全員があまりに自由にふるまうと、社会・組織が機能不全に陥ります。
今、世界はこの真っただ中にある。